ココトチ不動産情報室

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不動産豆知識18 ~地図について~

皆さんこんにちは。
ココトチの「関西弁の熊」です。

今日は敷地(土地)の調査のために法務局で地図の写しをもらってきたので、地図についてお伝えしますね。

 

地図

何はともあれ土地の調査には「地図」なるものは必ず必要なんですよ。ここでいう「地図」ってのはね、法務局に備え付けてある「地図」のことなので、普段皆さんが使ってたり、イメージする地図とはちょっと違った感じのものです。

こんな感じのもんなんですよ。

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ね、全然イメージが違うでしょ。

この法務局に備え付けてある「地図」には色々な情報が詰まっているので、とっても大事なもので、土地を調査するときには必ず必要って感じです。

で、この法務局の「地図」には「法14条地図」「地図に準ずる図面」ってのがあるんだよ。

 

法14条地図

「法14条地図」ってのはね、不動産登記法の第14条で規定されている「地図」のことなんです。法律で作り方の決まっている地図ってことですね。ちなみに上の画像は「法14条地図」です。

「法14条地図」は、一定の精度を保って作られる「地図」なんだよ。一定の精度ってのは現地の長さ通りにできてるってことですね。だから、500分の1とか250分の1って縮尺があって、信頼度が高い「地図」ってことになります。

もっと簡単に言うと、「法14条地図」を見ると土地の辺の長さがわかるってことですね。当然、地図なので土地一筆だけでできてるわけではないので、道路の幅なんかもわかっちゃいます。

辺長がわかるってことは、その土地の面積がわかるってことですね。なので、この「法14条地図」を基に土地の境界の復元なんかも行われるんだよ。(まぁ、時々現地と合わなくて揉め事にも発生することはあるんですがね…時々やないんやけど…)

この「地図」が普及すると便利なんやけど、まだまだ整備はされていないんだよ。現地の通りに作る「地図」やから、作るためには皆さんに集まっていただいて境界立会いをしないといけないから中々整備されないんです。

なので、日本の大部分は「地図に準ずる図面」っていう「地図」になります。

 

地図に準ずる図面

こんな感じです。

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この「地図」はね、100年ぐらい前にできたものを基にできてるんだよ。それを今でも使ってるの。

当然ながら、その当時の測量技術は今より劣ってるので、精度なんてあったもんじゃないんです。でもね、土地と土地の関係性(南側は〇〇番の土地とかね)や、道路の位置なんかの判断には役に立つので今でも現役で使用している「地図」になります。

この「地図に準ずる図面」ができた時代はね、大昔でまだまだ侍さんがいたころです。その時代に何で「地図」が必要だったかっていうと、お殿様に収める年貢米の量を決めるために土地の大きさを測ったことが始まりなんだよ。

大きい土地からはいっぱいのお米がとれるので、多くの年貢米が要求されたんですね。今の土地の税金と同じ考え方ですね。

 

ってことで今回は「地図」についてでした。次回は「地図」の手に入れ方なんてのを書いてみようかと思っています。

本当は色々枝分かれして、なぜ土地が一筆って呼ぶのかって話とかもあるんだけど、またの機会にしますね。

ほな!また!

 

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