不動産豆知識21 ~土砂災害防止法~
皆さんこんにちは。
ココトチの「関西弁の熊」です。
今回は、勉強したての土砂災害防止法に関してお伝えしたいと思います。熊本の地震もあってるし、ゲリラ豪雨もあるので気になるますよね。
土砂災害防止法
土砂災害防止法ってのはね、人の命を守ろうってことでできた比較的新しい法律だそうです。きっかけはね、平成11年に広島であった土砂災害なんだって。(広島災害って言うらしいよ)
人の命を守るために土砂災害がありそうな場所を明らかにして、警戒や避難の体制を作ることと、建築物なんかの規制を行って土砂災害に耐えられるようにしよう!ってのが目的です。
最近はゲリラ豪雨なんかが多いし、長崎はどこに行っても山があるから怖いもんね。
二つの区域
土砂災害防止法で指定する区域はね、「土砂災害警戒区域」と「土砂災害特別警戒区域」の二種類があるんだよ。
でもね、この指定するってのは、とっても時間がかかるんだよ。調査することを地域の人に説明して納得してもらい、現地に立ち入り調査をしなきゃいけないでしょ。人様の土地でもね。その後、調査結果を精査して区域を指定するんです。時間がかかるのも仕方がないね。
でもね、指定されそうな場所の土地を持ってる人や実際に住んでる人たちにとっては、区域内に指定されたら土地の価値がガクンと下がるから、指定区域内に入れてほしくないの。
心情はよくわかりますよね。誰でも危険がありそうな箇所には住みたくないもん。だから、意外と協力的ではない人が多くて立ち入り調査を進められなかったりするんですね。
う~ん…気持ちはわかるんだけど、熊個人としては日本全国早く危険箇所を明確にしてほしいかな。
土砂災害警戒区域
土砂災害警戒区域は通称イエローゾーンと呼ばれます。このイエローゾーンは土砂災害の恐れがあるってことを皆に教えて避難体制をつくりましょう!って区域です。
つまり、イエローゾーンに指定されると警戒避難体制を役所が作らなければいけないことになります。災害があった時に知らせるスピーカーを設置したり、避難する場所を決めて確保したりってことですね。
土砂災害特別警戒区域
土砂災害特別警戒区域は通称レッドゾーンと呼ばれます。イエローに対してレッドやから当然イエローよりもレッドの方が危険度が高いってことですね。
レッドゾーンに指定されると、開発行為の制限があるんですよ。極端ですが、簡単にいうと区域内に団地を造っちゃダメってことです。
それとね、建築物の構造規制がされるの。建築物の構造規制ってのは、建物を建てようと思った時に、土砂災害に耐えられるような構造の建物にしないといけないってことです。下の画像みたいに建物の外壁を鉄筋コンクリートで補強したりって感じですね。
つまり、レッドゾーン区域内は建物を建てるのに費用がかかっちゃうってことです。
あとね、既存の建物がとっても危険な箇所にある場合なんかは、都道府県知事が移設してくださいって勧告することもできちゃうんだよ。
(勧告ってのは、こうしたほうがいいよって勧めるってことです。)
そして最後に、不動産屋さんはレッドゾーン土地であることを説明しないといけないことになってるんだよ。
ココトチではイエローゾーンでもお伝えします。
結論
土砂災害防止法における土砂災害警戒区域内の土地や建物を購入する際には、よく考えて購入してね。
デメリットは今まで書いてあったみたいにたくさんあるんだけど、メリットもありますね。めちゃめちゃ価格が安い可能性があるってことです。これは非常に魅力的ですよ。
いつあるかわからない災害に過敏になる必要はないと思います。レッドゾーンは別にしても、イエローゾーンは考えてもいいんじゃないでしょうか。交通事故が怖いから自動車には乗らないって言ってるのと一緒ですもんね。災害事故と交通事故やと交通事故の方が確率が高いはずです。圧倒的に。
でも、新しくお家を建てたいってときに、わざわざ危険な箇所に建てなくても。って気持ちもよくわかります。危険によっていく必要はないですもんね。
いつもと一緒ですが、結局皆さんがどう捉えるかが一番大事です。決断は熊ではなくて皆さんです。
ってことで今回はここまで!
最後に、多良見町中里の素敵スタッフさんが頑張って作ってくれたチラシを挿入します!
やっぱり、何度見ても素晴らしい!
ほな!また!