ココトチ不動産情報室

ココトチ不動産情報室は、長崎県央地区(諫早、大村)を中心に様々な不動産情報をお届けします。

日常業務16 ~ご希望を破壊しちゃうことも…③~

皆さんこんにちは。
ココトチの「関西弁の熊」です。

「破壊編」まだまだ続きますよ~!

 

またまたおさらい

ご相談者様に、熊が考える三大リスクをお伝えしたんでしたね。覚えてますか

①予算②管理③借家人って内容のリスクでした。
①予算については前回のブログで、何がリスクとなるのかをお伝えしました。

なので今回は、②管理③借家人のリスクについてお伝えします。

 

②管理

ご相談者様が気に入られている土地ってのは、400坪もある広大な土地なんです。この広大な土地を購入するってことは、当然ながら、広大な土地の管理をするってことになりますね。

土地を購入するってことは、その土地全ての「責任」を購入することになるってことなんです。

ってことは、400坪もある広大な土地の管理を自分でしないといけなくなるわけですね。当たり前やけど。

管理ってのは、わかりやすくいうと「草刈り」やったり「掃除」って感じの労働を伴うことから、お隣さんとの境界についての管理やったり、段差のある土地やと段差部分の安全確保する事やったりと、いっぱいあるんですね。

 

売却理由

一般的にね、土地を売却しようと考えている方の理由の有力な一つとして「管理ができなくなった」ってのがあるんですね。

理由は様々なんですよ。お年を召して草刈りができなくなったとか、遠方に引っ越すことになって管理ができなくなるとかですね。

つまり、管理をするってのは、そんなに簡単なことではないってことなんです。

管理するってことは責任を持つってことですから、問題が発生すれば当然ながら管理者の責任問題になるわけです。

この責任問題がこじれると裁判になったり、ご近所との仲がうまくいかなくなったりすることがあるんですね。

土地を購入するってことは「責任」も一緒に背負うこと!ってのを覚えててくださいね。とっても大事なことなんですよ。

 

③借家人

ご相談者様が気に入られている土地には、既存の建物が建っていて、その内の一棟に借家人さんが住んでいらっしゃる状態なんですね。

土地を購入すると、借家人さんも一緒についてくるってことなんです。

当然メリットもありますね。借家人ですから、借家代金を支払っていると思われます。その代金は、ご相談者様の収入となるわけですね。

でもね、借家人さんがどのような人かわからない状態で、購入するデメリットって計り知れないんですよ。

家賃を平気で滞納するような人だったらどうします?
ちょっとしたことでも、建物の異常を訴えてきて修理を求めるような人だったらどうします?
ご高齢だとしたら、もしかたら中で…ってことになることも考えられますね。

こんな風に、メリットもありますが、多くのデメリットを考えないといけないんですね。

 

モラルなんだけど

熊が知っている人でね、昔借家経営をされている方がいてたんですよ。その人の口癖は「借家人ってのは勝手で困る!」ってことでした。

借家を出るときは、家の中を空っぽにしてください。って条件やったのにいっぱい荷物が置いたまんまとか。
ご近所付き合いが苦手な方が借家人で、大家である借家経営者さんに苦情が頻繁にくるとか。
借家自体を勝手に改造してしまう借家人さんとか。
期限になっても出て行ってくれない借家人さんとか。

これ他にも、もっといっぱい問題があってたんだそうです。

結局その借家経営をされてた方はね、自分で全て管理するのが大変すぎて弁護士さんに入って貰って対処されたりしたんです。

こんな風に、借家人さんがいるってことはデメリットが多くなる傾向があるんですね。

借家人さんのモラルの問題なんやけど、やっぱり赤の他人さんです。その方の思考や趣味なんかは変える事ができないし、こちらの考えも伝わりにくいんですね。

 

最後に

そんなこんなでね、ご相談者様とのお話しの結果「購入はもっと深く考えてからにします」ってなったんだよ。

初めは夢がどんどん広がって、あの土地だとこうできる!ああできる!って話だったんですが、現実のお話しを伝えたところ、ちょっとショボンとされて元気がなくなっていっちゃったんです。

でもね、最後には「ありがとうございました。もっと深く冷静に考えてみます。」っておっしゃってくれたんだよ。

この言葉の後にね。

「ココトチはご相談者様といい友達になりたいと思っています。決してお考えを否定するつもりはありません。ただ、大事なお友達が危ない橋を渡ろうとしていたら止めることに全力を尽くします。ただ止めるだけではなくて、なぜ?止めるのかを説明させて頂いて、どうすれば危険が少なくなるのかの提案をさせていただき、大事なお友達が後悔をしない判断をしてもらえるよう努力しています。」

ちょっとかっちょ良すぎですねぇ…ほんまはこんな感じのことを言ったってのが正解なんやけど、かっちょよくしておきましょう。

こんな感じで、夢を破壊しちゃうこともあるんですね。ちょっと熊自身もつらいんやけど、大事な友達が危険な橋を渡るのは見て見ぬふりはできませんもんね。

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ってことで、今回はここまで!

ほな!また!

 

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